展覧会「装いの力―異性装の日本史」

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情 報

男性か女性か—人間を2つの性別によって区分する考え方は、私たちの中に深く根付いています。しかしながら、人々はこの性の境界を、身にまとう衣服によって越える試みをしばしば行って きました。

社会的・文化的な性別を区分するための記号である衣服をもって、生物学的に与えられた性とは異なる性となるのです。もちろん、異性装を実践した人物の性自認や性的指向は非常に多様なものであり、それらが異性装とともに必ずしも変化するということはありません。

日本には、ヤマトタケルをはじめとした異性装をしたエピソードの伝わる神話・歴史上の人物たちが存在するほか、異性装の人物が登場する物語や、能・歌舞伎といった異性装の風俗・ 嗜好を反映した芸能も古くから数多くあります。

古代から近世を経て、西洋文化・思想の大きな影響下にあった近代日本社会では、一時期、異性装者を罰則の対象とする条例ができるなど変化がおとずれますが、それでも現代まで異性装が消えることはありませんでした。

本展では、絵画、衣裳、写真、映像、漫画など様々な作品を通して各時代の異性装の様相を通覧し、性の越境を可能とする「装いの力」について考察します。

特に現代では森村泰昌の作品やダムタイプのパフォーマンス記録映像の展示のほか、1989年2月に始まったドラァグ・クイーンによるエンターテインメントダンスパーティー“DIAMONDS ARE FOREVER”メンバーによる、本展のためのスペシャルなインスタレーションが展開されます。

  • 会期 2022年9月3日(土)~2022年10月30日(日)
  • 前期:9月3日(土)~10月2日(日)
  • A期間:9月3日(土)~9月19日(月・祝)/B期間:9月21日(水)~10月2日(日)
  • 後期:10月4日(火)~10月30日(日)
  • C期間:10月4日(火)~10月16日(日)/D期間:10月18日(火)~10月30日(日)

※会期中、一部展示替えがあります

入館料 一般1,000円(800円)、大学生800円(640円)、高校生・60歳以上500円(400円)、小中学生100円(80円)

※( )内は渋谷区民の入館料

※土・日曜日、祝休日は小中学生無料

※毎週金曜日は渋谷区民無料 

※障がい者及び付添の方1名は無料

休館日 月曜日(ただし、9月19日、10月10日は除く)、9月20日、10月11日

※毎週金曜日は夜8時まで開館します。 

場 所

渋谷区立松濤美術館 ( 東京都 渋谷区松濤2-14-14 )

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