北尾政美(きたおまさよし)

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北尾 政美(きたお まさよし、明和元年〈1764年〉 - 文政7年3月22日〈1824年4月21日〉)とは、江戸時代中期の浮世絵師。狩野派に転じた後の鍬形蕙斎(くわがた けいさい)の名でも知られる。今日ではややマイナーな絵師であるが、江戸時代には俗に、「北斎嫌いの蕙斎好き」という言葉ができるほど評価された絵師である。

作風は、狩野派以外にも大和絵や琳派などといった伝統画法も広く習得し、前述通り軽妙で洒落の効いた略画風の漫画を多数描いたことでも知られる。『増補浮世絵類考』では、「政美は近世の上手なり。狩野派の筆意をも学びて一家をなす。又光琳或芳中が筆意を慕い略画式の工夫行われし事世に知る所なり」と高く評している。こうした政美の「略画式」や鳥瞰的な一覧図は、同時代の葛飾北斎に「北斎漫画」や「東海道名所一覧」「木曽名所一覧」といった形で真似された。政美はこれを苦々しく思ったらしく、「北斎はとかく人の真似をなす。何でも己が始めたることなし」と非難したという逸話が残っている(斎藤月岑『武江年表』の「寛政年間の記事」)。弘化4年(1845年)刊の『戯作者考補遺』(木村黙老著)では、葛飾北斎、歌川豊国、歌川国貞らに混じって蕙斎が載るなど、当時は高く評価された絵師だった。

(Wikipediaより)

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